捻くれ肴

2001年8月12日生まれ 女性

 永遠なんて存在しないけど、その瞬間だけは永遠に感じられることがある。でも、やっぱり、永遠という感覚は、永遠に実現しない。

 

 そういう瞬間を言葉にすると、その瞬間が壊れてしまう。私がこうやって言葉にしてしまったから、今後発生するかもしれなかったなんらかの永遠も消えてしまった。

 

 話せば話すほど、自分の感じたことがバラバラに分解されて、だんだん自分のものではなくなる。気がする。

 

 人生は永遠ではない。有限な資源をいかに使って豊かになるかを考え、永遠であると錯覚しながら、命を擦り減らして生きていく。

 

 特別なものが存在するとしたら、その永遠性を信じたりもする。でも信じるだけ。信じたらいつか終わりが来る。その終わりを待つ。永遠なんて存在しない。

 

 「あ〜楽しかった!」と言ってから死ぬことが、私の夢である。そうやって、永遠に、永遠の、蓋をする。終わると、永遠になるのか?