ニコニコした穏やかな人がメインで写っている動画が荒れていると、その人があとで悲しんで泣いている姿を想像して耐えきれなくなる。
これは、私のひん曲がった想像力が生み出す光景だ。笑顔の裏にあるかもしれない悲しみを勝手に思い描いてしまうのは、どうしても止められない。
目の前の楽しげなシーンが一転して悲劇に変わるかのように、心の中の不安が現実を歪めている。普段は明るく振る舞っている人が、その笑顔が失われる瞬間を想像すると、胸が締め付けられるような感覚に襲われる。
この想像力は、共感能力などではなく、私自身の心の弱さや不安を反映している。
人間が怖い。ひたすら怖い。得体の知れない意地の悪さが怖い。